「働く」と、わたし。|美容師を飛び出した日 by mai

【es-pomエッセイ企画】

「働く」と、わたし。

働くことと自分を大切にすること。暮らしには欠かせない事柄です。es-pom webマガジンは誰かの声、考え、経験を文字に載せて発信していきます。何かのきっかけに、ふとした時にあの言葉を思い出せるような、そんなエッセイをお届けします。

    Writer:mai

美容師から異業種である広告営業の企業へ転職。現在は8年目、部下を抱えるマネージャーに。サウナとビールと仕事が大好き!

美容師を飛び出した日

「働く」と、わたし。〉という企画名から、どんなことを書こうかと考えた時に、私自身が「働く」ということを考えた時に遡ってみようと思った。

もともと美容師をやっていた私。

見た目以上にハードな仕事である。

毎朝早くからサロンに行き朝練。通常業務をこなした後には深夜近くまでの練習が待っている。もちろん手に職を持ち、お金をいただくという技術職であるのだから夢のためには時間は惜しめない

ただ、給料も少なかった。コンビニのスティックパンで過ごす日があるくらいに。

当然、自分へ使うお金は生まれない。

どんなに練習しても、どんなにテストに合格しても給料は上がらなかった。シャンプーなどを追加販売すると少しだけ給料が増えた。微々たるものだけれどこれが救いだった。

夢として美容師という道を選んだ私。

しかし、現実は過酷なことが多く、いつの間にか働く意味が分からなくなった。給料も低いままの状態が続き、これでは学費を出してくれた両親に対しても恩返しすることができない。若い今しかない自分の時間をこのような形で過ごしていいのかと本当に悩んだ。

本当に悩んだ。

今の私であればスパッと転職の道を選んだと思う

だけれど当時の私は、「専門卒だし」というネガティブな考え、漠然とした不安の方が強かった。普通に転職活動している人より、動き出すまでに相当な時間がかかったと思う。

そんな、なかなか踏み出せない私が動き出せたきっかけ。「自分の得意」を洗い出してみたことだった。

シャンプーをお客様に売ることは得意だった私。〈売った分だけ給料に反映される〉という部分に焦点をあて、気づけば未経験から挑戦できる営業職の求人を探していた。

全くの異業種、広告営業への転職だったけれど、「ここでダメでもまだ20代!」なんて思えた。

今となってはちょっとした考え方の変化が、

私にとっては大切な一歩だったように感じられる。

end

次回のmaiさんの投稿もお楽しみに。

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