カルチャーと暮らし方を知る旅へ 前編|SPICE MOTEL OKINAWA

モーテルと聞くとアメリカ映画が頭に浮かぶ。

もともと、1920年以降、車での長距離移動、長距離の旅行が大衆化し始めた頃、幹線道路沿いなどに増え始めたのが「モーテル」というもの。道路から駐車場に乗り入れしやすく、屋根が低いなどの特徴がある。簡単にいえば自動車を運転する人向けの宿泊施設である。

「SPICE MOTEL OKINAWAは、『いつか観たロードムービーの世界へ』というキャッチコピーをつけています。宿泊してその雰囲気、異国感を楽しんでもらいたいですね。

そう話すのはSPICE MOTEL OKINAWAの運営に携わる株式会社アートアンドクラフトの森岡さん

今回は、沖縄県中頭郡北中城村にあるSPICE MOTEL OKINAWAが生まれた背景や想いを伺った。

旅好きがまた行きたいと思う宿

私たちがSPICE MOTEL OKINAWAを知ったのは、es-pom webマガジンにてコラムを寄稿していただいている〈旅好きなひかりさんの話〉がきっかけだった。

「私は時々、宿泊施設から旅先を決めることがあります。」というひかりさんの言葉。コラム内で、思い出に残る宿の1つとして取り上げていたのがSPICE MOTEL OKINAWAだった。

沖縄といえば「南国のリゾートホテル」なんかを想像する。じっさい、多くの人が沖縄旅行を計画するとき、まずはリゾートホテルの検索から始めるかもしれない。

しかし、SPICE MOTEL OKINAWAは沖縄の観光エリアとして有名な那覇ではなく、中部エリアに存在する。また、MOTELと名付けられている通り、形はモーテルスタイル。

一般的に想像される「沖縄旅行」とはまたちょっと違った雰囲気だ。

だからこそ人の心に残る。

この土地、この雰囲気だからこそ生まれたもの

SPICE MOTEL OKINAWAは大阪・神戸・沖縄を中心に事業を展開する株式会社アートアンドクラフトによって手がけられ、運営されている。

「2012年にアートアンドクラフトの沖縄事務所が設立されました。そのとき、当時の代表が沖縄を訪れていて、沖縄にはリノベーションと相性が良い建物が多い、というところからこの事業が動き出しました。」

独特な建物が残る沖縄。

中でも、木造よりもコンクリート造りが多くあることアートアンドクラフトは目を向けたそう。

その中で出会ったのがSPICE MOTEL OKINAWAがある建物。元は「ホテル喜舎場」という自動車ホテルだった。

 

「中部エリアは、本島よりも独特なカルチャーを持っています。リノベーションしたら『絶対素敵になる』という確信から着手したわけですが、着手前はボロボロで…(笑)。雨漏りもひどく、なんとか使える2、3部屋だけで運営されている状態でした。」

そんな状態ではあったが宿を引き継ぎ、リノベーションし、運営が始まった。

内装・外装は『いつか観たロードムービーの世界へ』というコピーがぴったりのかっこよさ。日常でありながら日常ではない、そんなデザインの宿泊施設で「もう一度行きたくなる」と話す人がいることの意味がわかる。

沖縄の「中部らしさ」とともに

沖縄の米軍基地はほとんど中部エリアにある。森岡さんは那覇や北部にはない独特のカルチャーや空気感があることに注目して欲しいと話す。

「ショッピングモールに米軍のファミリーがいたり、ミュージックバーがたくさんあったり、ダンスやバスケットボールの文化があったり…。食文化もハンバーガーやタコスなど、アメリカンな食べ物があるんです!」

通り過ぎてしまうことが多いエリアとも言われているが、「中部らしさ」という部分も含めて魅力がある。また、宿内のラジオからは、沖縄の基地から発信されているラジオ局の番組が拾えるため、それを流すようにしているのだとか。

「沖縄とアメリカのカルチャーがミックスされている中部らしさ、アメリカの良さも発信するようにしています。」

ちなみに、宿にはテレビはなくラジオしか置いていない。

運営開始当初は「テレビがなくて残念」というレビューが多かったが、最近では「テレビがない空間がいい」という声が多いのだとか。

沖縄を何度か訪れている方や「いつもとちょっと違った旅」をしてみたい方に、ぴったりの宿である。

ー前編・ENDー

〈取材ご協力〉

・株式会社アートアンドクラフト(SPICE MOTEL OKINAWA運営元)
・SPICE MOTEL OKINAWA 
・写真提供:SPICE MOTEL OKINAWA

INFORMATION

SPICE MOTEL OKINAWA|スパイスモーテルオキナワ

建築デザインオフィスがリノベーションし、自ら運営も手がけるデザインホテル。 オキナワの海も街も買い物も! そのすべてを手にいれたい人に絶好のロケーションです。

住所: 〒901-2311 沖縄県中頭郡北中城村喜舎場1066

TEL: Phone +81 98 923 1066

HP: https://spicemotel.com/

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