「働く」と、わたし。 |働くを考えたきっかけ mai


【es-pomエッセイ企画】

「働く」と、わたし。

働くことと自分を大切にすること。暮らしには欠かせない事柄です。es-pom webマガジンは誰かの声、考え、経験を文字に載せて発信していきます。何かのきっかけに、ふとした時にあの言葉を思い出せるような、そんなエッセイをお届けします。


    Writer:mai

美容師から異業種である広告営業の企業へ転職。現在は8年目、部下を抱えるマネージャーに。サウナとビールと仕事が大好き!

「働く」って何?

私にとって「働く」というものには2つの要素がある。

まずは『生活が安定するだけの給与と待遇』。美容師というハードな環境の中で「そこは外せない」と考えた。

もう1つは『頑張った分だけ、その成果を評価してくれる場所』。もともと、スキルアップのための学びや努力は嫌ではなかった。むしろできることが1つ増えることは嬉しくて、もっと頑張ろうとも思えるのが自分の性格。

ただ、美容師時代は正当な評価をしてもらえたとは感じていなかった。それが一番悔しい私の記憶。

そんな2つの前提を持って職探しを始めた。商業高校出身だったことから簿記や経理、プログラミングの資格もあり色々な職が候補には上がった。しかし、「評価」の部分では淡々とこなす仕事が多く

「やりたいこととは違う」

という1つの悩みも生まれた。

なぜ転職するのか、私が譲れない部分は何か。

悩んだ末に目に入ったのは「未経験OK!」という営業職の求人だった。そして今の会社の求人に辿り着く。

「なぜ美容師からこの業界へ?」

「本当にやっていけますか?」

当然のことながらそんな言葉を面接官から多く言われた。大卒でもなく、前職も美容師だったから当たり前だろう。

勢いで、大丈夫です!と言ってしまったことを今でも覚えている。

そして、もう8年目になった。

部下もできた。

あの時勇気を出したこと、不安を乗り越えること。

1つの大きな経験が今の私の「働く」を作っていると思う。

end

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