香りと、旅をする。〜お香の種類と選び方ガイド〜

毎日が慌ただしく過ぎていき時間がない…

そんな人にもぜひおすすめしたいのが「お香」です。

しかし、実際に調べてみるとその豊富さにどんな物を選べばいいのか悩みますよね。

今回は、お香の種類についてご紹介します。

お香の種類というと「香りのこと?」と思われがちですが、実はお香には、香りの他にも違いがあるんです。

    Writer:yumeka

宮城県仙台市在住。サッカー少年とおてんば娘のママ。慌ただしい日々を頑張りすぎずゆる〜〜く過ごしています。

お香の種類を知る

お香の材料として使われている香木は3種類あります。

①伽羅(きゃら)

1g数万円という高価な香木。希少な香料として昔から重宝されていたようです。

幻想的で上品、伝統的な和のイメージを創造させる香りがします。

②沈香(じんこう)

木になんらかの原因で傷が生じると、修復するために樹液が分泌されます。やがて樹液は樹脂となり、時間をかけて変質することによって香りを放つようになります。蓄積された樹脂からなる木は普通の木よりも重く、水に沈むことから沈香と呼ばれるようになったそうです。甘いような苦いような酸っぱいような独特な香りがします。

③白檀(びゃくだん)

花や柑橘系などの香水のようなお香の原料によく使われます。

化学で合成できない香り成分を持つため、似たような香りは作れても白檀本来の香りは作ることのできない貴重なものだそう。しかし、仏壇などで使われていることが多いお香のため、馴染み深い香りと感じる方も多いかもしれません。

また、お香には長く香りを楽しむことができる「渦巻タイプ」、ゆっくり香りが広がる「線香タイプ」、香りをしっかりと感じることができる「コーンタイプ」などがあります。

タイプによって燃焼時間や香りの広がり方が違うので、注目して選んでみてくださいね。

使う場所によって香りを変えてみる

香木やタイプについてはわかったかと思いますが、それだけではどのようにお香を選べばいいかわかりませんよね。お香を選ぶポイントとして、使う場所によって香りを変えてみることをおすすめします。

例えば、トイレや玄関などの生活臭が気になる狭い場所には、残り香がある薬草系をベースとした焚く時間が短めのコーンタイプがいいでしょう。また、リビングなど人の出入りが多い場所は、長い時間をかけて焚き、ほのかな香りをゆったりと充満させることができる線香タイプがおすすめです。寝室で炊く場合は、火を使わずに芳香するタイプを使用するといいかもしれません。

奥深い香りの世界を楽しんで

お香の材料である香木や、タイプ、使用場所など、ひとえにお香を焚くといってもその世界の奥深さが感じられます。

この機会に、みなさんのお気に入りのお香が見つかりますように。

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