五感に触れる、わたしの旅

「20代なんてあっという間だよ」ってよく聞くけど、|みずき

「20代なんてあっという間だよ」ってよく聞くけど、

めーーーーっちゃ聞く言葉、「20代なんてあっという間だよ」

でも思うんよな、そうでもなくない?

わたし27歳やけど、まだ27か~って感じるし、この7年間が内容つまりすぎて20歳とか大昔に感じる。

確かに7年を振り返って「あっという間」と言い切ってしまえばそれで終わる。でも「あっという間」のひとことで終わらせるにはもったいないくらい、いろーーーーんなことがあった。

だから言いきりたくないだけなのかもしれない。

考えてみれば時間はみんな平等に分け与えられているわけで、そこに時間としての個人差が生まれるわけがない。だから、あっという間かそうでないかの違いは体感。

楽しい時間と苦しい時間が等しくあったとき、長く感じるのは後者だろう。

その理論で言うと「あっという間」って言えるってことは、楽しい時間が多かったってことなんだろうか?

20代7年目のわたしが「あっという間」と思えないのは、苦しかった時間が多かったからなのか?

たしかに苦しいことはたくさんあった。いっぱい挫折を味わったし死にたくなるくらい病んだこともある。

でもそんな時間ですら振り返れば充実していて、楽しかったなと今なら言い切れる。

どこかで聞いたことがある。人は歳を取って人生を振り返った時、苦労話をしているときの方が生き生きとしていると。

楽しい方がそりゃいいけどな。

わたしは、あっという間に終わる20代なんて嫌だ

おばあちゃんになって生き生きと自分の人生を語れるように、試行錯誤できる日々でありたい。

よく年配の人から若者へ向けてのアドバイスを、動画とか本とかで見たり読んだりする。でも誰のどんな言葉を実行したところで、個人レベルでの後悔は絶対出てくると思うんよな。

失敗も挫折も自分の財産になると信じたいからこそ、わたしは最初から失敗しないための生き方なんてしたくない。

-END-

    Writer:みずき
  • 滋賀県長浜市出身。リゾートバイトやワーホリ制度などを生かし、相棒のフィルムカメラを片手に旅をしながら働く。日常の中で感じたことを写真や文章で表現。

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