「暮らすように旅をする」を考えてみる|編集部コラム
せわしない日々から離れ、いつもとは違う環境に身を置き、日頃見ることのできないものに触れる。癒しの旅に非日常を求める人は多いものです。
ですが、その場所の日常に溶け込むように旅をするのだって面白い。一見、ふつうに見えるものの中に、見えてくるもの。
今回はそんな新しい旅の楽しみ方に触れていきます。
Contents
ふつうの暮らしの中にあるもの
「これだけ?」という感覚の中で
旅のガイド本や観光情報を見ると、「その土地といえば」なテーマパークやご当地スポットがズラリ。まさに「その地に来た感」を味わうことができますし、旅の工程表に組み込むのはごく自然な流れですよね。
ですが、密なスケジュールを組んだがために、自分を癒すどころか時間に追われて疲労困憊、また工程通りに旅が進まず気持ちもイライラ・・・こんな経験はありませんか?
せっかく癒しを求めて旅に出るなら、旅の工程は「これだけ?」と感じるくらい少なくても良いのです。
「地域猫がたくさんいて、すごく可愛がられてる」
「自転車の人は多いけど、このあたりは坂が多くて大変そう」
「お店の閉まる時間が早いなぁ~。皆夜は自宅で過ごすのかな?」
せっかくその土地に来ているのに、と思われるかもしれませんが「その土地だからこそ」感じることができるのだと思います。
自分の目、耳、肌を通して気づく瞬間って実はすごく貴重な時間です。
本と寝床、ひととまる
せっかく旅に行ったのに、本を読むの?と思う方もいるかもしれません。
ですが、旅先だからこそ「本」を読む楽しみだってアリなんです。
仕事や家事など自分を縛っていたものから自由になって、1冊の本とじっくり向き合う。
忙しい暮らしのあれこれで忘れがちだったものに気づくことが出来る瞬間を与えてくれる絶好の場所になりそうですね。
意外と知らない身近な場所を眺めてみる
日常と非日常の境目で
せっかく旅するなら、遠出しなきゃ!というのも良いですが、身近な場所こそ、意外と訪れたことがなかったりするものです。
近いようで、行ったことのない場所。
そんな「日常」と「非日常」の境目を味わうのも趣が感じられて実は「穴場」だったりします。
INN THE PARK 福岡
見所の多い福岡の中にある「泊まれる公園」。
ビジネスマンや観光客でにぎわうエリアからは少し離れた場所。
レンタサイクルで近所を散策すれば、福岡での暮らしを疑似体験できそうですね。
福岡を遠目から「眺める」。ありそうでなかった新しい宿泊のカタチです。
旅は「特別」だけでなくていい
王道の観光スポットを巡る旅も良いけれど、たまには旅のテンプレートから外れてみても面白いもの。
どこに目を向けるかで旅の楽しみ方は何通りにもふくらみます。
その時の自分にしか味わえない感覚を抱きしめて、オートクチュールの旅にでかけてみませんか?