台湾から届くコーヒーの風~台湾珈琲Vol.3~
2021年から2022年にかけて日本全国60軒以上の珈琲店に協賛され、1000kgを超える珈琲豆を日本に輸出。台湾珈琲祭では台湾での品質チェックをクリアした協賛農園の豆が、さらに日本の鑑定士によってチェックを受ける。
そしてスペシャルティ認定を受けたものだけが日本国内のコーヒー屋さんでも提供されるそうだ。協賛農園の地域が一箇所に集中しないようにし、さまざまな農園からバラエティに富んだコーヒーが集まる…と言う流れになる。
最後の記事では台湾珈琲をより楽しむためのコツ、そしてこれからの展望をうかがった。
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「台湾珈琲祭」って?
台湾珈琲祭という活動はどんなものなのか。
長谷川「計画をしはじめたのは2020年で、実際に台湾珈琲祭りが開催できたのは2021年です。」
コロナ禍で多くの交流の機会が失われていた時期、イベントという形で『初めての珈琲』を観ながら一杯の台湾珈琲とともに日台の縁を五感で味わってほしい。そんな想いが活動の背中を押したという。
長谷川「両国の友好関係をより強固なものにしたいという想いが一つ。また、屋台のお手軽フードだけでなく、台湾にはこんなに品質にこだわりぬいた逸品があるんだということを広く知ってもらい、見直してもらえるきっかけにしたい、そう思っていました。」
フレーバーホイールってなに!台湾珈琲をより楽しむために
フレーバーホイールをご存知だろうか?いわゆる、テイスティングをした際にどんな味わいで、どんな風味が近いのか表現するために参考になるもの。
例えば「フルーツ」と表現するときに、具体的にどんなフルーツなのか広い部分から狭めていくイメージだ。柑橘類なのか、はたまたドライフルーツのような感じなのか。
参考書は堅苦しいが、フレーバーホイールを見ながら飲むのは楽しいはず。そして、台湾珈琲では独自のフレーバーホイールを用いているからこそ、より面白い!
髙橋「コーヒーを飲むときにフレーバーホイールをつかって飲んでもらうと、味の広がりが生まれます。『え、何これ!』というものも意外と多いです(笑)」
今回の取材の中で注目したのはローゼルというフルーツ。ジャムやゼリー、清涼飲料水などに用いられ、生食もできる果物。少し酸味があるのが特徴だ。
髙橋「あまり聞かないフルーツだと思うのですが、甘酸っぱい味もして台湾っぽいフルーツではあるかなと。フレーバーホイールを通し、農産物はもちろんですが台湾を知っていただくきっかけにもなるかなと思います。」
台湾珈琲のツール、出会いから生まれる新しい台湾の発見。台湾が好き、関心がある人だけに留まらず多くの人の入り口になるであろう。
そんな夢や想いがある一方で、まずは何より台湾珈琲を「ゆっくり」楽しんで欲しいとお二人は語る。
長谷川「まず台湾珈琲を中心において楽しんでみることをおすすめしたいです。」
忙しない日常のなか、何かをしながらコーヒーを飲むのが一般的。だが、あえてコーヒータイムをとって欲しいと続ける。
長谷川「コーヒーの役割はカフェインで目を覚ますだけではなく、そこに人と人との関係やリラックスタイムが生まれ、それが新しい発想や気持ちのリフレッシュに繋がり、いずれは幸福に繋がる…。そう考えているからこそ、ぜひゆっくり楽しんで欲しいなと。」
Vol.1の記事でも触れたが、台湾には茶器の文化がある。
髙橋さんも「茶器でちびちび飲むのがとても良い時間になる」と話していたが、日本人が忘れかけている部分を呼び起こし、人々の新しい発見につながるかもしれない。
日本と台湾の友好…コーヒーから平和を伝えていてく
髙橋「台湾珈琲は交流の始まりだと思っています。さまざま興味を持ってもらう、台湾ってこんなところなんだとか、あんな場所があるんだ!とか。そして台湾の人々に触れてもらって、日本人の忙しい毎日の中に心安らぐ時間を作るツールとして存在してくれたら良いなと思います。」
そして「台湾珈琲=会えるコーヒー」であると言うこと。
台湾は隣国であり距離的にも近く、かつ現地に行くだけでなく作り手にも会える。栽培するのはもちろん山間部ではあるが、台湾にはまだ知られていない観光スポットや山間部だからこそ見られる雄大な景色がたくさんある。
台湾珈琲を日常に取り入れることで新しい世界が必ず広がる。
何かのきっかけになる、忙しいあなたの心に寄り添うのが台湾珈琲だと、覚えて欲しい。
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