ナマケモノ人間、犬になる|はしもと ももこ
私は犬が好きだ。
どのくらい好きかというと、犬しかいない世界に入り込んでそこで一生暮らしたいくらいに好きだ。
なんでそうなったのかというと私が小学一年生の頃、我が家にミニチュアダックスフンドの”はな”がやって来たことから始まっている。
父の知り合いの紹介で、家族みんなでミニチュアダックスフンドの子犬たちに会いに行った。
ドキドキしながらその子達を見つめていると、一匹の子犬が全力疾走をし始めた。
背の低いテーブルがそこには置いてあり、そのテーブルの天井に何度も頭をぶつけながらも何も気にすることなく走り続けて遊んでいた子が”はな”だ。
やんちゃで愛くるしい子だった。
その時のことを思い出しこの文章を書きながら涙を流している私のメンタルがいささか心配だ。笑
とにかく愛おしかった。
その日から私が生まれ育った場所には”はな”が居てくれた。
“はな”と暮らして思ったことは犬には愛しかないということだった。
だからすごく安心できて、好きで、尊敬する。
私もそんな生き物になりたいと思う。
ナマケモノ人間の私にならいつかきっとなれるはず。
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