五感に触れる、わたしの旅

エシカル消費には課題と問題点もあるってほんと?|エシカル旅の世界②

地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動のことを示すエシカル消費

認知度や関心は高まりつつあるものの、どのような目的があり、どのような行動をすべきなのかを知らない方も多く、まだまだ日常生活に根付いているとは言えません。

今回は、そんなエシカル消費の課題と問題点についてお話ししたいと思います。

    Writer:yumeka

宮城県仙台市在住。サッカー少年とおてんば娘のママ。慌ただしい日々を頑張りすぎずゆる〜〜く過ごしています。

エシカル消費の問題点

エシカル消費の問題点として主に下記の5つが挙げられます。

①価格が高い
オーガニックなどのエシカルな商品は、販売価格が高い傾向にあり消費者の負担が重くなりがちです。同じような物なら、安いものを購入したくなるものですよね…。しかし、原材料の管理コストや人件費などを考えると、環境や人権に配慮した商品の価格が高いことにも納得できます。

②商品やサービスとしての機能性に不安
エシカルな商品は、大量生産による利益の確保が難しいので大企業ではなく、比較的小規模な製造元が販売しているケースが多くあります。小規模な製造元では、マーケティングやデザインに力を入れることが難しく、商品の良さが消費者まで届きません。大手メーカーの商品と比べると、品質が劣ると感じられるのも難しいところです。

③小売店でのエシカル消費に関する商品の買いづらさ
エシカルな商品は、身近な小売店で販売されているケースが少なく、日常的に取り入れることが難しいと思う方も多いはず。これも、消費者にエシカル商品が普及しない要因のひとつです。

④認知度の低さ
そもそもエシカル消費という意味が理解されていないことも問題として挙げられます。価格が高いだけの商品といったマイナスのイメージも強く、購入が避けられるといったケースもあるようです。

⑤認定マーク取得のハードル
エシカル消費に関する商品であることを証明するマークの取得は、ハードルが高くコストもかかります。認証の条件を満たしているのにも関わらず、マークを付けずに販売していたりするもったいないケースもあるようです。

エシカル消費の課題

問題をみてもわかるように「エシカル消費」の魅力が出し切れていない、伝わっていないのが残念なところです。

課題として挙げられるのは、とにかく認知度を高めることではないでしょうか。私たち人間には、観察する力も真似する力も、繋がる力も、拡大する力もあるはずです。誰か一人のエシカルな行動が、真似され、繋がり、拡大されていく…それが問題解決に向かう方法ではないでしょうか。

参考:消費者庁 エシカル消費とは

まとめ|エシカル消費には課題と問題点もあるってほんと?

次世代への影響を度外視した社会活動を続けてしまっていると感じたあなたへ。

環境問題は他人事ではなく、自分事だと思って行動するのが一番です。

大きなことはできなくてあたりまえ。しかし、小さなことは誰にでもできるはず。

地球環境や社会問題のために重要とされているエシカルな暮らしを、将来の世代に引き継いでいきたいものですね。

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