旅で感じた気持ちを、絵に閉じ込める
es-pom webマガジン編集部です。今回はイラストレーターのあいかわゆみさんから旅や自然にまつわる読み物をお預かりしました。「旅好きなあの人に聞いてみた!」でも触れていた青森の奥入瀬渓流での体験と、そこから制作したイラストについてお話しいただきましたよ!
わたしと自然
あいかわ ゆみです。今回は、青森の奥入瀬渓流でインスピレーションを受けたこと、そこから制作した絵についてお話しします。
東京生まれ、東京育ちからの反動か幼い頃から自然を好んでいました。街中に咲く小さな植物を見つけては「こんな植物があったよ!」と両親に必死に話しかけていた記憶があります(笑)
土日には行ける範囲で自然公園に行き、大きな樹木に囲まれて果てのない空を見上げることが好きでした。
そんな私は2023年8月ごろ、初めて青森県に足を運びました。
目的は青森県立美術館、奥入瀬渓流、美味しい海鮮など青森を楽しむこと。3泊4日、私たち夫婦の旅はスタートしました。
脱帽と落ち着き、奥入瀬渓流の魅力
夏日だ。と誰もが思うほどの日差しと気温の中、奥入瀬渓流に向かいました。
奥入瀬渓流は十和田湖から流れはじめ、全貌14kmほどあります。
最初から最後まで辿るのは時間的にも、体力的にも厳しいのでポイントを絞って歩きました。
渓流の中腹にある駐車場から歩いて、5分。すこし歩いただけでも、汗ばむ季節に一歩あゆみを進めるごとに変わる気温。陽を遮っている樹木とその下を流れる渓流。東京では見ることのできない圧倒的な自然に、思わず脱帽をし、満面の笑みをこぼしました。
歩いた時の印象を絵にする
歩いている最中、物語や描きたいものが浮かんでは川に流されてゆく感覚がありました。
その中でも、奥入瀬渓流で印象的だった音と木々の迫力は流されることなく、記憶にくっつき、離れませんでした。制作時に改めて、それぞれのどんな部分が印象的だったのかを振り返ることに…。
音は、葉が擦れる音や川のせせらぎが印象に残っていて、裏を返すとそれしか聞こえないほどの「静けさ」がありました。
木々の迫力は、四方深い森に囲まれており木々が重なり合っていたため密度が高く、吸い込まれそうな感覚に。その2点を軸に絵を起こそうと思い、2週間ほど仕事終わりに少しずつ描いていきました。
*instagram(https://www.instagram.com/p/C14PTWTiaTL/?img_index=1)
実際は、吸い込まれそうな深い緑色の木々でしたが、渓流の澄み切っていた清涼さを表現するために全体の色合いを青ベースにしています。
観光した場所を絵にすることにトライ
今回は、青森の奥入瀬渓流でインスピレーションを受けたこと、そこから制作した絵についてお話ししました。
今年は旅先の絵をたくさん描くことにトライします!!
実は奥入瀬渓流の絵も、旅行から半年が経った頃に描いたため、勢いで描けた絵ではなかったんです。旅の熱が冷める前に筆を持つことで、熱の入った絵が描けるんじゃないかと思います。
皆さまに少しでもわくわくしてもらえたら嬉しいです。
INFORMATION
あいかわ ゆみ
やさしさを追い求めるイラストレーター/デザイナー。普段はインハウスでグラフィックデザイナー。会社ではロゴ制作・チラシ・バナー・イベントブースの制作を行う。
HP: https://www.instagram.com/aikawayumi_illust/