五感に触れる、わたしの旅

Z世代が考える男女の平等って?|みずき

わたしは大学生のときノルウェーに留学していたことがある。

ノルウェーを含む北欧といえば、男女平等社会の実現に力を入れている国々。実際、現地の大学で男女平等についての授業も取ったり、現地や他の国からの留学生とそれについて議論する機会もあった。

日本の大学でも男女平等について学んだり議論することもあった。わたしの周りの友達は、世間体にとらわれず自分の好きな生き方を貫く人たちが多かったので、特に結婚に関していうと、「女性が家庭に入って男性が安定した収入を得るもの」みたいな男女の偏見について、若者の中ではもっと柔軟になっているものなのかなと感じていた。

だから、ワーホリに来て出会った、同世代や年下の現役大学生の日本人と話をしているとき、結婚や将来の話題になって、「男だから」「女だから」って話し方で会話が進むことがあると少し意外で驚くこともあった。

「男だからワーホリが終わって大学を卒業したら定職に就かないと。君は女の子だしそんなに深刻に考えなくても大丈夫だろうけど。」って言葉が印象的だったな。

その言葉を聞いた時は、意外とみんな「男性・女性」で「こうあるべき」という考えを持ってしまっているのかな、と思っていたけど、あとから聞いてみるとそうでもないらしい。

俺が定職に就こうと思うのは、俺がそうしたいからであって、『男だから』そうしないといけないとは別に思ってないよ。家族を持って、安定した収入を確保してある程度やりたいことができる暮らしがしたい。だから就職しようって思う。」

ハッとさせられた。

「男だからこう思っている」そんなふうに、男女という違いに対しての偏見を持っていたのは私の方なのかもしれない

どんな理由でも、不平等に扱われて嫌な思いをする人がいるのはよくないし、男女の立場が平等になる社会を日本でも実現させたいと願う。

でもそれが「自分の意見の押し付け」にならないように、一歩引いて考えることも大切だなと学んだ出来事だった。

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