『古淡-KOTAN-』淡路島|「よみがえり」を体現する宿の特別な魅力(後編)
古淡という宿は淡路島にある1日1組限定の貸切宿。
オーナーである原田さんの祖父母が大切にしてきた邸宅をリノベーションして生まれた。
「淡路島と国生み神話」をコンセプトにしており、充実した宿泊時間を過ごせるほか、風土や季節の魅力などを十二分に感じられる特徴を持っている。
今回はそんな古淡の魅力をオーナーである原田さんからお伺いした。
↓前編はこちらから↓
淡路島の風土を感じる
古淡は淡路島の風土を存分に活かした作りになっている。
例えば、伊弉諾(いざなり)神宮。
伊弉諾神宮は、「古事記」「日本書記」の冒頭を飾る日本を創造した神様、伊弉諾尊(いざなみのみこと)が余生を過ごされた場所と言われている。日本最古の神社の一つで日本遺産にも認定されている場所だ。
「淡路島に訪れる方にはぜひ伊弉諾神宮に足を運んでいただきたいです。私たちでも『特別参拝プラン』を用意しています。このプランではお客様専任の語り部が、伊奘諾神宮の云われなどをご案内しながら境内を巡り、 昇殿にてご祈願していただくことができますよ。」
また、風土を感じるという意味では「食」の部分にも焦点があたる。
古淡の夕食は、地元淡路島の料理人がお客様の目の前で調理をするコース付きプランと、宿泊者自身で料理を楽しめる素泊まりプランが用意されている。
「コース付きプランはイタリアンコースとお寿司の2種類あり、人気なのは淡路島の魚を使っているお寿司のプラン。イタリアンコースも食材にこだわっていますのでおすすめです。」
広々としたキッチンを家族で使い、淡路島で購入した品々を調理するのは記憶に残るだろう。特別な空間で特別な料理を味わうことも、また1つの思い出になるだろう。
日常を離れる特別な旅先
今回の取材で「日本のはじまりの地を感じて、日本を知る一つのきっかけになってくれたら。」というお話があった。淡路島だからこそ、古淡だからこその出会いがあるだろう。
「実際、お客様からも『淡路島の歴史と地元愛を感じられる装飾やサービスで、普段のホテルとは一味も二味も違う体験ができた』というお話をいただきました。私たちもその部分を大切に育んで行きたいなと思っています。」
『一棟貸し切り』と聞くと、ラグジュアリーに聞こえるが、日常とは切り離された空間は静かで、静寂な気持ちになれる。
今までと違った旅を体験したい方にぴったりだ。
日常から離れることも良し、風土や季節を思う存分感じるのも良し。
自分次第でさまざまなコトやモノ、想いに触れられる場所なのだ。
ー後編ENDー
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