自己肯定感の重要性とは?自己肯定感が人生に与える影響や保つ方法
自己肯定感とはいったい何なのか、調べた経験がある人は多いのではないでしょうか。落ち込んで自分に価値がないように感じたときに、「自己肯定感が低いのかも…」と悩む人もいるでしょう。
日本人は、欧米人に比べて自己肯定感が低いと言われています。「欧米人は、自己主張が強くて自分を持っている」と言われることもありますが、文化や環境の違いだけでなく、自己肯定感の高さが関わっているようです。
自己肯定感は、具体的に人にどんな影響を与えているのでしょうか。自己肯定感の重要性や保つ方法も含めて解説していきます。
Contents
そもそも自己肯定感とは…どんな役割を果たす感覚?
自己肯定感とは、人間の感覚です。幸福感や満足感、安心感などと同じように、自己肯定感も人それぞれ違います。さらに、自己肯定感のあり方によっては、他の感覚や価値観など考え方まで変わるようです。では、自己肯定感とは、具体的にどんな役割があるのでしょうか。
自己肯定感とは自分を認める感覚
自己肯定感とは、自己価値を肯定する感情・感覚のことです。
例えば、「どんな自分も認めて受け入れられること」「何かで優劣をつけることなく、ありのままの自分自身の存在を肯定できること」「自己否定の対となる感情」など、どんな自分でも、そのままの自分が好きでいられるかどうかのバロメーターが自己肯定感と言われています。
自己肯定感は人生の質に関わる
自己肯定感とは、自分の存在意義に関わる感覚なので、人生の土台にもなるような非常に重要な役割です。人が生きていく上で、自分を認めることができなければ、満足度や幸せを感じる感情などに影響を与えてしまいます。
自己肯定感が高ければ幸福度も高く、自己肯定感が低ければ幸福度も低くなると言っても過言ではありません。
自己肯定感が高い人•低い人とは?特徴やメリット•デメリット
自己肯定感が高い人•低い人とは、それぞれにどのような特徴があるでしょうか。自己肯定感は、自分自身をどれだけ理解しているかというところにも繋がりますが、ただ高ければ良くて、低ければ悪い、というわけではないですよ。
自己肯定感が高い人の特徴
自己肯定感が高い人とは、自分に自信があり、自分軸がしっかりしている人に見受けられます。
特徴としては、
•自分の意見を他者にはっきり伝えられる
•周りに流されたり振り回されない
•自分の失敗を認め、成長の糧にできる
•自分も他者も同等に尊重できる
•主体性が高く、人生を楽しんで生きている
など、ポジティブな面が多い特徴があげられるでしょう。
自己肯定感の低い人の特徴
自己肯定感の低い人とは、不安や心配を感じやすいため、自分に自信がなく、自分に否定的な人に多い傾向があります。
特徴としては、
•他者の意見に振り回されやすい
•自己主張ができず、生きづらさを感じている
•自分で自分を幸せにできない
•人間関係が困難•問題を抱えやすい
•他者軸のため、自分で問題解決する力が低い
などがあげられ、自己肯定感が高い人と比べてネガティブな面が多く見受けられます。
それぞれのメリット•デメリットは?
自己肯定感の高さとは、自分を認め、そこからどれだけ成長させられるか考えられる感覚でもあります。高い人は成長しやすいメリット、低い人は逆に停滞しやすいというデメリットに繋がりやすいでしょう。
また、自己主張が強いことと自己中心的なことは紙一重。実は身勝手な人は、自己肯定感が低いと言えます。偏った自己愛の強さにより、他者をあまり尊重できません。行き過ぎた思考はデメリットでしょう。
自己肯定感が与える影響とは…人生を左右する自己肯定感を保つには
自己肯定感とは、生きる上で欠かせない感覚です。自己肯定感は感覚なので、毎日の経験や生活の中でも変化します。
今まで自己肯定感が高かった人が、突然低くなってしまうということもあり得るでしょう。では、自己肯定感を保ち続けるにはどうしたら良いでしょうか。
子どもの頃の体験を振り返る
本来、自己肯定感とは、生まれ持って低いわけではありません。幼少期から段階を経て、親や周りの愛情によって無条件に受け入れられるという感覚の積み重ねによって自己肯定感の土台が育まれます。
自己肯定感が下がっているかも…と感じた場合は、幼少期を振り返ってみましょう。愛されたり、幸せを感じた体験は思い出に残っているもの。自分を肯定してくれた人たちを思い出し、同じように自分自身を少しずつ肯定していくと安定していくでしょう。
対人関係を見直していく
自己肯定感が高い人•低い人とは、コミュニケーションの取り方に違いがあるようです。対人関係が難しかったり、いつも何かとトラブルを抱えている場合は、一度見直しが必要。
自分と相手を同じくらい大切にできていますか?自己肯定感が低くなると、自分を大切にできないのと同時に相手も大切にできません。また、トラブルを抱える相手側はどうでしょうか。お互いに尊重し合える関係を意識して、対人関係を見直してみましょう。
ありのままの自分を受け入れる
自己肯定感とは、総じて「ありのままの自分を受け入れる」ということ。どんな自分でも否定せず、そのまままるごと自分を愛することが自己肯定感を保てるポイントです。
しかし、「自分を愛さなければいけない」と思うことではありません。「こうあるべき」と必要以上に自分の考えや感覚を縛り付けず、そんな自分で良いんだと受け入れることが、自己価値を生み、自己肯定感を保つことに繋がるでしょう。
まとめ
自己肯定感とは、自分の存在価値を認める感覚です。自己肯定感の高い人の特徴は、自分軸で自分の意見をしっかり持っていることなどがあげられ、低い人の特徴は、他人軸で不安やトラブルを抱えやすい傾向があります。しかし、自己肯定感が高いから良い・低いから悪いというわけではありません。どんな自分でもありのまま受け入れる感覚が重要です。
ただし、自己肯定感は幼少期からの無条件に愛された体験や毎日の経験から育まれるもの。安定しない場合は、幼少期を振り返ったり、対人関係を見直してトラブルを整理したり、ありのままの自分でいいんだという受け入れ態勢を意識すると、上手く自己肯定感を保つことができるでしょう。