野菜を食べない人はどうなる？健康維持に必要な野菜の食べ方やメリット

野菜は健康的な食生活に欠かせない食材です。食べ過ぎた翌日はサラダにしたり、ダイエット目的で、野菜をご飯代わりにしたり…野菜は栄養が豊富なので、健康志向の高い人はさまざまな種類の野菜を摂取しているでしょう。

しかし、「野菜は苦手だから食べない」という野菜と無縁な生活を送っている人も。野菜を食べないで過ごす日々を送ると、体はどうなるのでしょうか。健康を維持するために必要な野菜の量や食べ方も含めて説明していきます。

野菜を食べないとどうなるの？野菜不足で起こる体調の変化

野菜を食べないとどうなるか考えたことはありますか？「特に気にしたことはないし、元気に生きているから大丈夫」という考えは甘いかもしれません。

料理が面倒で野菜を避けたり、野菜が高価で食べる機会が減ってきたりすると、体が野菜不足になり、さまざまな症状を引き起こします。

便秘になりやすくなる

野菜を食べない場合どうなるか、まずはじめに浮かぶのは便秘でしょう。野菜に含まれる食物繊維は、腸では吸収されずに排出されます。これにより腸の動きも活発になり、お通じがスムーズになるのです。

野菜を食べなかったり、肉食ばかりだと腸の動きが鈍くなったり、腸内環境が悪化して悪玉菌が増えたりして、便秘になりやすい体質になってしまいます。

肌荒れや抵抗力の低下

野菜を食べないでどうなるのか思い知らされるのが、肌荒れ・抵抗力の低下です。野菜に含まれるカリウムは、細胞や皮膚の再生、ビタミン群は疲労回復や新陳代謝促進などの重要な役割を担っています。不足すると、肌のターンオーバーが滞り、乾燥や肌荒れの原因に。

また、肌だけでなく体の抵抗力を低下させてしまう原因になるため、病気を引き起こしやすくなると言われています。

イライラしやすくストレスが溜まる

野菜が苦手な人にとっては、野菜を食べない生活が心地よいですよね。今は体がどうなるか気にならなくても、日々の食生活は必ず体に反映されるでしょう。

例えば、野菜にも含まれるカルシウムは、骨を作る以外に、神経の興奮を抑制する作用もあります。不足すると、神経が過敏になりイライラしやすい状態に。イライラが続くとストレス耐性に弱くなり、心身ともに負担がかかってしまいます。

野菜は何g食べないと不足気味？摂取量はどうなるかチェック

野菜を食べないと体に悪い…体がどうなるのかわかっていても、実践できない人が多いようです。その原因として、どのくらい野菜をどのくらい食べたらいいか把握していないことがあげられます。

意識して摂取できるように野菜の目安の量や、摂取の仕方を確認しましょう。

1日350g以上が目安

農林水産省では、野菜を食べない人が多いことを懸念し、1日に350g以上食べることを目標に掲げています。日本人の野菜の摂取量平均はこれより約50g少なく、特に若い世代ほど少ない傾向のようです。

サプリメントで補給する場合もありますが、食べ物が含有する栄養素や相互効果まで得るのは難しいでしょう。できる限り食べ物でとり入れることが望ましいです。

朝昼晩3食の中にバランスよく

野菜は3食それぞれでバランスよく食べることが重要です。野菜を食べない間に体がどうなるかというと、水溶性の流れやすい栄養分が体内にいる時間が短くなり、継続した十分な栄養循環がしづらくなります。

主食に野菜が含まれていても、1食につき野菜の小鉢1個分をプラスして食事をするとちょうどよく摂取できるでしょう。

野菜だけ食べるのはNG

野菜だけをたくさん食べることは、一見、野菜を食べない人より健康的に見えます。野菜だけ食べるとどうなるか、デメリットを考える人は少ないようです。

しかし、野菜だけ食べていると、植物性食品にほとんど含まれていないビタミンB12やタンパク質などが不足しがちになります。脳の働きや筋肉・赤血球の産生が滞り、無気力になるなどの症状が出る場合も。何事もバランスが大切です。

野菜を食べない人は食事の見直しを！食べてどうなるかメリットも

野菜を食べないとどうなるのか理解できたら、食生活を見直したくなりますよね。また、体にとってどんなメリットがあるか知ることができれば、継続して楽しく野菜を食べられるでしょう。

毎日必要な分量の野菜を食べると、どんなメリットがあるのか紹介していきます。

エネルギーの循環をサポート

体の中のエネルギーは、さまざまな栄養素の相乗効果により上手く循環しているので、何かが欠けても多すぎても良くありません。特に、野菜に含まれるビタミンは、炭水化物が体内でエネルギーに変わるときにサポートする重要な役割を担っています。

ビタミンを過不足なく体内にとり入れることで、効率よくエネルギーが循環し、体の内側から元気が湧き出て健康的になれますよ。

病気のリスクを減らせる

野菜の中でも、緑黄色野菜に多く含まれているβ－カロテンはとても優秀です。生活習慣病や老化促進の原因と言われている、活性酸素の発生を抑えます。

体の酸化を抑えれば、さまざまな病気のリスクも軽減されるでしょう。逆を考えれば、野菜をあまり食べない人がどうなるのか恐ろしいもの。 大病予防になるなら食べない理由はないですよね。

食物繊維が腸内環境を改善

食物繊維は腸のお掃除屋です。そのため、野菜を食べない人は便秘になりやすいですが、野菜を食べることでどうなるかを理解し、意識して種類豊富に食べる習慣に変えれば、しっかり腸内環境を改善できますよ。腸内環境に有効なのは生野菜より温野菜なので、調理して摂取しましょう。

腸は体の中をを映す鏡です。腸内環境が整えば、体の内側から美しい肌ツヤも手に入れられます。

まとめ

野菜は健康的な体作りに欠かせない食材です。野菜不足だと、体や肌に不調を招いて、生活に支障をきたす原因になるでしょう。一日の必要な野菜の摂取量をクリアしている日本人は少ない傾向なので、野菜を食べないとどうなるのか、しっかり理解して意識的に摂取する必要があります。

野菜を毎日食べられれば、腸内環境が改善されて必要な栄養を十分に体に取り込めるので、体の内側から元気になるでしょう。病気のリスクも軽減できて、健康的な体で毎日を過ごすことができますよ。