お香に害があるって本当?お香が身体に与える影響とお香の正しい楽しみ方を紹介
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お香にはスピリチュアルな効能があるとされており、お香を焚くことによって得られるメリットも多いです。
とはいえ、お香の煙に害があるという話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。実際に使う前に、お香が人体に害を及ぼす可能性があるのかどうか知っておきたいですよね。
今回は、お香の有害性に関する研究を紹介し、お香が本当に健康被害を与える可能性があるのか紹介します。安全にお香を楽しむために押さえておきたいポイントも取り上げるので、最後まで読んで安心してお香を楽しみましょう。
Contents
お香に害はある?煙の成分と身体に与える影響についての研究結果
お香を焚くとリラックスできたり集中力がアップしたりします。様々な効果を期待することができるお香が、人体に有害な影響を与える可能性はあるのでしょうか。お香の効能を最大限に得るためには、お香の有害性も知っておくべきでしょう。
お香の煙に有害物質は含まれるのか
お香の煙にはどのような成分が含まれているのでしょうか。お香の煙はいい香りですが、お香の中には人体に有害な成分も含まれています。
東京都健康安全健康センターの研究によると、お香の煙には発がん性物質の一つであるベンゼンが多く含まれているそうです。仏壇に供える線香や蚊取り線香とお香を比較し、有害物質であるベンゼンがどの程度含まれているのか研究されています。
お香に含まれるベンゼンが最も多く、1時間燃焼した後の部屋のベンゼン濃度は仏壇用線香の約2倍という結果でした。お香の煙に害のある成分が含まれているのは事実と考えるべきでしょう。
参考:東京都健康安全研究センター「線香、お香及び蚊取り線香の煙中ベンゼン濃度」
お香が身体に与える害についての研究
お香が人体に害を与える可能性についての研究結果も出ています。
元々、日常的に線香を使用する家庭の子供は肺機能が低下しやすく、喘息のリスクも高まると知られていました。2021年の3月に九州大学の研究グループが発表した研究によると、線香の煙がマウスの肺に有害な影響を与えたそうです。
線香とお香の原材料は似ています。九州大学の研究は線香についてのものですが、お香の煙が呼吸器に害を与える可能性も十分にあるといえるでしょう。
どんなお香に害があるのか…注意すべきお香と考えられる健康被害
お香に害があるかどうかを事前にチェックすることは、安全にお香を楽しむためにとても重要です。どのような点に注意してお香を選べば良いのか、お香はどのような害を引き起こす可能性があるのか知っておきましょう。
お香に害がないか知るためにチェックすべきポイント
お香に害がないか知るためには、お香の原材料を知ることが大切です。天然素材を使って作られた上質なお香は有害性が低いことが多い一方、安価な輸入品は品質面で不安が残ります。
国産のお香には原材料がしっかり記載されていることが多いので、事前にチェックしておきましょう。
お香に害があるか不安な方は、植物などの天然素材が主体となって製造されているかチェックするのがおすすめです。輸入品を購入する場合は、原材料が確認できるものを選びましょう。
安価なお香全てに害があるわけではありませんが、安すぎるお香には注意が必要と言えるでしょう。
お香の害が気になる方や、使い慣れていない方、渡しものとして考えている方は〈伝統のあるお香の専門店からチェックしてみる〉ことが望まれます。
古都鎌倉、小町通りに暖簾を構え伝統のお香を受け継ぐ香司鬼頭天薫堂
お香によって発生する可能性のある健康被害とは
お香が引き起こす健康被害として挙げられるのは、呼吸器の炎症です。お香は呼吸器のバリア機能を弱らせる可能性があり、その結果炎症を引き起こすことも。
また、お香の煙には有害物質のベンゼンやホルムアルデビドが含まれています。ベンゼンは発がん性物質であり、ホルムアルデビドは結膜炎や咽頭炎を引き起こす可能性のある物質です。
少量であれば問題ありませんが、常に自室でお香を焚き続ける場合は対策をした方が良いでしょう。特に、喉の痛みや息苦しさといった呼吸器の症状を感じた場合は、お香の使い方を工夫するべきです。
安全にお香を楽しむには?害のないお香はある?注意点を抑えよう
お香には有害性もありますが、それ以上の効能を期待することもできます。お香でしか得られない効果を安全に得るために、お香の害を抑える方法を知っておきましょう。お香の選び方とお香の焚き方に注意すれば、お香の害を最小限にしながら香りを楽しめますよ。
添加物の少ないお香を選ぶ
ほとんどのお香には添加物が含まれます。お香を固める際に必要だからです。しかし中には、化学物質を添加していないお香もあります。
安全にお香を楽しみたい場合、無添加のお香を選ぶのがオススメです。天然素材で作られたお香は、害が少ない上に香りも上質。その分高価ではありますが、金額以上の価値があります。
お香を選ぶ際は、原材料名を確認し、添加物が少ないことを確かめましょう。無添加を売りにしている商品もあるのでチェックしてみてくださいね。
まずは伝統のあるブランド、お香の専門店に相談することも重要です。
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お香を焚く際は換気をする
お香の害を最小限に抑えるためには、お香の焚き方も重要です。
お香の香りを長く楽しみたいからといって、締め切った部屋でお香を焚くのは危険。適度に換気をし、お香の煙を充満させないよう注意しましょう。
換気をすることによってほどよく香りを楽しむことができますし、煙の濃度が下がればお香の有害性も薄まります。お香によって必ず健康被害を受けるわけではなく、長時間濃度の高い煙を吸い込んだ際に危険性が高まるので、こまめな換気を行えばほとんど心配はいりません。
お香の害を考える|まとめ
お香の煙には有害成分が含まれており、お香が人体に害を及ぼす可能性もあります。お香の有害性は研究でも証明されているため否定することはできません。
科学化合物が添加物として含まれている安価なお香には害がある可能性が高いです。添加物の多いお香を使用してしまうと、呼吸器の疾患や結膜炎、ガンなどを招く危険性があります。
お香の効能を安全に楽しむためには、添加物の少ないお香を選び、お香を焚く際は適度に換気をすることが大切。質の高いお香を正しく使用すれば、お香から害を受ける可能性を最小限に抑えることができます。