A memorable trip!:きっとここが第二の故郷になるかも。【広島・尾道】
こんにちは、SHIORI.です。
日々尋常じゃない暑さですが、皆さまいかがお過ごしですか。
私には毎年暑い時期を迎えると思い出す旅があります。
ハタチの頃に行った初めてのひとり旅。
行き先は、広島県尾道市。
何の縁もゆかりもなかったそのまちに、なんだか導かれるように訪れたのが、ちょうどこの真夏のとても暑い時期でした。
「空間デザインや建築の魅力に惹かれ、全国の “お洒落空間” を旅しています。時には、旅中に感じたエッセイも。あなたも「空間オタク」になりませんか?きっと旅の楽しみ方が変わりますよ。」
なんだか懐かしさを覚えるまち
降り立ったその瞬間から目の前に広がる青い空と海と山。
生まれてこの方都会で暮らす私の目にそれはキラキラと光って見えた。
まちにはのどかな風が吹き、なんだかゆったりとした時間が流れる。
細長く伸びる商店街には古くから残る老舗と、この土地に移り住んだであろう若者たちが空き家を活用してできた面白いお店が混在している。その風景もまた趣があって惹かれた。
旅人とまちの人を虜にする「ONOMICHI U2」
そして何よりここ尾道には、私の大好きな建築家・谷尻誠さん(SUPPOSE DESIGN OFFICE)が設計デザインした複合施設があった。
その名も「ONOMICHI U2」。
1943年に建てられた海運倉庫をリノベーションして造られたこの施設。
「まちの中のちいさなまち」をテーマに、この倉庫自体をひとつの「まち」と見立て、レストラン・バーやカフェ、ライフスタイルショップなど様々な店舗が併設されていた。
また、尾道という土地柄、「しまなみ海道サイクリング」が有名なことから、サイクリストにやさしい「HOTEL CYCLE」やサイクルショップなどもあり、地元客だけでなく観光客にもフレンドリーな空間が創られていた。
それがまたなんだか尾道というまち本来のやさしさに感じられて虜になった。
尾道を上から眺めて芽生えた想い
それから5年後、わたしは改めて尾道を訪れた。
そして初めて千光寺山の山頂からまち全体を眺めた。
それはそれは何のくすみもなく、視界が開けて、美しい風景だった。
そのとき、ハタチの私が当時うっすらと感じたこのまちへの想いを思い出した。
「このまちが私の第二の故郷になるかも」と。
きっとこの想いはこの先ずっと変わることがない。
そしてこれが私のこの先きっと変わることのない「一番の記憶に残る旅」。
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