五感に触れる、わたしの旅

私の読書案内〜言葉と旅をする〜 陽|haru

心地よい気候で物事に集中できる環境が整ってきた秋に、私がしたいことのひとつが読書です。

「読書」というとみなさんはどういうイメージを持ちますか?

「難しそう」
「時間がとれない」
「本の選び方がわからない」

私も同じように感じていたことがあります。実は読書家でなくても、自分の興味に合う本を選べば、本を読むことはもっと身近になります。今回は、読書を始めるきっかけを提案し、本と過ごす楽しさを感じてもらえたらと思います。

    Writer:陽|haru

衣食住に関わることが好き。自分らしく生きるために、心地よい暮らしやすこやかに生きることについて模索している。趣味は写真撮影と文章を書くこと。

新たな発見を感じられる短編集

「本を読みたい!」と思ったときにまず悩むのは本選びではないでしょうか?

読書初心者におすすめしたいのが短編集です。よいところは、一冊に様々な物語があるところ。

忙しい毎日の中で長編小説を読む時間を確保するのは難しいかもしれないけれど、短編なら短いからこそ一気に読むことができる。集中力も途切れにくく、一つの物語を最後まで楽しむことができます。

私は展開が穏やかでポジティブな結末の作品が好きで、主人公に共感できるような作品を選びがちです。しかし短編集では、時に理解できないような行動をとる登場人物、はっきりしない結末の物語に出会うことも…。

1冊の小説なら途中で退屈に感じてしまうような物語でも、短編集なら気軽に読んでしまっているときがあります。「こんな人もいるんだな」と、自分が歩まないような人生に触れることができる。あまり読まないジャンルやテーマの物語が自分の中の知見に広がりをもたらしてくれます。

入り方は人それぞれ

次におすすめしたいのは、著名人の本や気になる人が勧めている本を選ぶ方法です。

最近では、芸能人やインフルエンサーの方が出版していたり、自分の好きな本をSNSにシェアしている方もいます。特に自分の趣味や価値観の近い人が勧めている本なら、より興味が湧きやすいかも。

私は長濱ねるさんの言葉を大切に選ぶ姿が好きで、エッセイが発売されたときにはすぐさま本屋さんへ買いに行きました。読み進めて驚いたのは、私と同じように悩んだり葛藤していること。

芸能の世界にいる人たちはきらきらしていて眩しい。だけど、実は私と同じように思い悩んでいる。その気持ちを代弁し、そっと寄り添ってくれる言葉たちに心が救われたりすることも。私にとっては、お守りのように大切に持っておきたい一冊になりました。

憧れの人や気になる人が読んでいる本を手にとることで、その人の思考に少し近づくことができるのも私が好きな本の楽しみ方です。

参考:Amazon 長濱ねる「たゆたう」(角川文庫)

心地よい季節に、まずは本を手にとって

忙しい毎日を送る私たち。いつ本を読むの?と思われるかもしれませんが、おすすめは通勤時間や待ち時間などの隙間時間。

無意識にスマホに手が伸びてしまうところを本に変えるのもよいです。スマホの中に溢れている情報は刺激的なものが多く、気づかない間に疲れていることは私もよくあります。気づいたら何十分も触っていた!ということもあるので、それを読書時間に変えると有意義な時間になるのではないでしょうか。

「本を読もう!」と心に決めなくても、仕事や勉強に疲れたときや気分転換したいとき、リラックスしたいときなどに少し本を開いて5分読むだけでもいい。それだけでも、新たな気づきに出会えるかもしれません。

心地よいこの季節、気になっていた本を少しでも手にとってみるのはいかがでしょうか?忙しい日常に新たな楽しみをプラスして、短い秋をより豊かな時間にしてみてくださいね。

ー私の読書案内〜言葉と旅をする〜 ENDー

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