お茶の香りはストレス解消に効果的! お茶使用のアロマテラピーも紹介
緑茶のパッケージを開けた瞬間など、お茶の香りを嗅ぐとホッとする気持ちになりませんか。緑茶には、約300種類もの香気成分があり、同じお茶でも摘採方法や製法で全く違う香りにもなります。
季節の移り変わり、心も晴れやかに過ごしたいと思いつつもどこか心から楽しめないというときは、生活に「香り」を取り入れると気持ちもリフレッシュできますよ。
今回は、お茶の香りが持つリラックス効果やさらに生活を充実させたいあなたにおすすめの「アロマテラピーとしてのお茶」についてご紹介します。
Contents
お茶の香りにリラックス効果があるのはなぜ? 安らぐ香りの正体
お茶の香りが人をリラックスさせてくれる仕組みとはどのようなものなのでしょうか。ストレス対策に効果的な香りについても説明します。
300種類以上もあるお茶の香り
お茶の香りは、300種類以上もある香り成分が混ざり合ってできています。青々として爽やかな香りは、主に「青葉アルコール」によるもので、花のような香りがする「リナロール」、香ばしい香りの「火香」などがあります。
これらのお茶の香り成分はリラックス効果があることがわかっていて、リフレッシュやパワーチャージの効果も期待されています。
お茶の香りは脳に効く
お茶の香りがなぜリラックス効果を持つのでしょうか。嗅覚は、視覚や触覚など五感の中で唯一、本能的な行動や感情を司る大脳辺縁系に直接伝わる感覚です。また、香りは大脳辺縁系から、自律神経やホルモンの分泌を司る視床下部に伝わります。
お茶の香りが視床下部に働きかけることで、自律神経やホルモンのバランスが整い、心身共にリラックスすることができます。
ストレスに効く香り
ストレスの種類によって、お茶の香りを変えると効果的です。
まず、ストレスを感じて体が緊張状態になっていると、交感神経が優位になっているため、いわゆる「回復モード」と言われている副交感神経を優位にするとリラックスができます。
副交感神経を優位にしてくれる香りは、ラベンダーやローズの香りです。
そしてストレス蓄積により意欲が減退している場合は、副交感神経を刺激するペパーミントやグレープフルーツなどリフレッシュ効果のあるお茶を選ぶと良いでしょう。
お茶の香りの効果を成分別に紹介|心を落ち着かせたり疲労回復も
お茶の香りは、成分によってさまざまな効果があることがわかっています。300種類あるお茶の香りのなかでも特徴的な4つの香りについて見ていきましょう。
疲労回復|青葉アルコール
「青葉アルコール」は不飽和アルコールの一つで、代表的なお茶の香りの一つです。ほとんどの緑の葉に含まれていて、気持ちを穏やかにするリラックス効果や疲労回復効果もあります。
お茶のなかでも新茶に多く含まれていて、即効性がある香りなので、負荷がかかっている仕事中などに嗅ぐのがおすすめです。
リラックス効果|リナロール
リナロールは、心落ち着くすずらんのような香りが特徴的で、お茶だけでなくラベンダーやイランイランなどアロマテラピーの中でも人気の高い香りに含まれています。鎮静効果、抗不安や抗菌効果があり、皮膚にも穏やかに作用するので化粧品などにも使われていますよ。
バラのような香り|ゲラニオール
お茶に含まれる香り成分のゲラニオールは、穏やかで甘いバラの様な香り。抗菌、抗不安、鎮痛効果など数多くの作用があり、体内に取り込むと一定時間、汗腺などからバラの香りが放出されるので、エチケット用のサプリメントなどにも使用されています。
女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌を助ける効果もあるので、生理不順や生理痛など女性特有の症状を緩和するとされています。
コーヒーなどにも含まれる|火香
お茶の香りには、先述したお茶本来の香りと、製茶の最終工程でお茶を乾燥させるさいに醸し出される火香という香りの2種類があります。火入れをしたときにできるので、緑茶やコーヒー、麦茶などにも含まれていて香ばしい香りがします。
お茶の香りの効果としては、心を落ち着かせるリラックス効果や、血流促進、冷え性や肩こりの緩和に効くと言われていますよ。
ステイホーム充実! 心を癒やすアロマテラピーとしてのお茶って?
お茶の香りをアロマテラピーのように楽しめるアイテムとして人気なのが茶香炉です。茶香炉を使えば、忙しい家事の合間や仕事帰りにも手軽にリラックス空間を作ることができますよ。
アロマテラピーとしてのお茶
茶香炉とは、お茶の葉に熱を加え、立ってくる香りを楽しむための香炉(お香を焚くために使う器)のことを言います。
茶香炉は、茶葉をロウソクの火で加熱することで部屋にお茶の香りを漂わせるため、お香やオイルではなく「お茶」を使ったアロマテラピーとしての効果が知られています。
茶香炉のメリット
緑茶に含まれるカテキン類には、消臭効果もあるので茶香炉を使って部屋全体に香りを行き渡らせることで、リラックス効果だけでなく消臭効果も得られるメリットがあります。
また、焦がさないように上手に熱した茶葉は、使用後に自家製ほうじ茶として楽しむことも可能です。お茶の香りのリラックス効果とティータイムで二度癒されましょう。
茶香炉におすすめの茶葉
茶香炉は、基本的にはお家にある緑茶の茶葉を使用することが可能ですが、長時間使用すると焦げてしまう場合もあるので、「カリガネ」と呼ばれる茎の部分を使用した「茎茶」がおすすめです。
とりあえずお試しで茶香炉に挑戦してみたいという場合は、家にある飲まなくなったお茶や購入して2年以上たっている古茶を使用することも可能ですよ。
まとめ
お茶の香りがもたらす効果やお茶の香りの楽しみ方についてご紹介しました。お茶の香りは、女性に嬉しいリラックス効果やストレス対策効果もあるので、飲むだけでなく香りも楽しみましょう。
そして、茶香炉のキャンドルをつけて炎のゆらぎを感じながら、ゆっくりとスローで優雅な時間を楽しみ、茶葉の癒やし効果でお家時間をより豊かにしてみてはいかがでしょうか。
夜仕事から帰ってきてくたくたに疲れていても茶香炉という楽しみがあれば、次の日も気持ちを切り替えて過ごせること間違いなしですよ。