エコフレンドリーな服って?環境に配慮された素材でおしゃれを楽しもう
エコフレンドリーな服と聞いて、どんな服が思い浮かびますか?エコフレンドリーとは、「環境に優しい」と言う意味で、最近注目されている言葉でもあります。
では、なぜエコフレンドリーな服が注目されるのでしょうか?実は、ファッション業界と環境問題は切っても切れない関係にあります。
今回は、服が環境に与える影響や、エコフレンドリーな素材、選び方をご紹介します。環境に優しい服を着て、よりファッショナブルな生活になるといいですね。
Contents
服が地球環境に及ぼす影響は深刻!?人への影響もあるって本当?
自分の着てる服が地球環境に影響を与えていると言われてもパッとしないですよね。しかし、ファッション業界は環境問題が多い産業と言われているのも事実のようです。
まずは、「服」が与える環境問題について確認していきましょう。
資源やエネルギーの大量消費による影響
一着の服が作られるのには、様々な工程が必要になります。服が完成するまでの工程で発生する多大なエネルギーが環境汚染の原因と言われていて問題になっています。
具体的には、Tシャツ1枚で約3,000リットルもの水が使われています。これだけ多くの水が使われているとなれば、水質汚染も多大なものになります。
また、ポリエステルなどの合成繊維を作る時には、多くのCO2が排出されています。合成繊維には、マイクロファイバーが含まれており、洗濯などで抜け落ち、最終的には海へ流されてしまいます。マイクロファイバーが海の生き物たちのお腹に入ると、その生態系にも悪影響を及ぼす可能性があるのです。
農薬や有害物質による人への影響
服と農薬には一体どのような関係があるのでしょうか?実は、服に含まれている繊維を作る過程で農薬が使われているのです。例えば、綿花(コットン)は無農薬で育てるのが難しく、度々問題視されているようです。
また、服を買う時に「色」はとても重要なファッションポイントですが、ほとんどが化学染料で染められたものなのです。染料に含まれるカドミウムや水銀、鉛などが私たちの目に見えない有害物質として蓄積されている可能性があります。
服の製造過程では、有害物質が多岐にわたって使用されているので全く影響がないとは言いきれないのが事実です。
注目のサステナブルファッション
では、環境へ配慮のあるファッションとはどのようなものか?「サステナブルファッション」という言葉を聞いたことはないでしょうか?
「サステナブルファッション」は直訳すると持続可能な服と言う意味です。主な取り組みは、環境に優しい素材を使ったり、長く使える服を作るなどが企業によって行われています。
企業が取り組むことはもちろん重要ですが、私たち一人一人が意識を持って、大切に服を着たり、素材を選んだりすることも必要な取り組みですよ。
エコフレンドリーな服にはどんな素材が?種類を知って環境に優しく
サステナブルファッションに使用されるエコフレンドリーな服にはどんな素材が使われているのでしょうか?服が及ぼす環境問題を少しでも改善したいのであれば、私たちが意識を高く持って、エコフレンドリーな素材を選ぶ必要があります。
素材の種類が分かれば、自分に合ったエコフレンドリーな素材を選べるようになりますよ。
無農薬の天然繊維や自然素材の再生繊維
最近までは、農薬使用による土壌汚染や海洋汚染が問題視されていました。そこで注目されているのがオーガニックコットン。無農薬かつ、最小限の水量で栽培されているので、環境への影響が少ないと注目されています。
また、木材パルプなどの自然素材が原料の再生繊維も、土に埋めると微生物が分解してくれるので、環境に優しいと言われています。木材パルプが原料の素材には、レーヨンやキュプラ、リヨセルがあります。
動物の皮革を使わないエコファー
特にここ近年で注目されているのがエコファーです。エコファーとは、動物の皮革を使わない合成皮革や人工皮革のことを指します。
エコファーは、リアルファーに比べ価格も安く、気軽にファッションに取り入れやすくなるととても好評です。
中には、リアルファーとエコファーで区別がつかないくらいの高品質なものまで出てきているようですね。
ペットボトルを再利用したリサイクル繊維
ペットボトルなどのプラスチックを再利用した製品は、今では私たちの身近にたくさんあり、一般的なものになってきています。ペットボトルなどを再利用した、リサイクル繊維を使った製品を作るアパレル業界も増えてきています。
再生利用でできた素材なので、私たちが「エコ」と一番感じやすいかもしれないですね。中には、店頭にリサイクルコーナーを設けて、着られなくなった服を回収・再利用し、新たな服として再販売や寄付の取り組みをしているお店もあります。
エコフレンドリーな服を選んでファッションの幅を広げよう
エコフレンドリーな服についてお話してきましたが、実際にどんな服を選べばいいか悩みますよね。私たち一人一人がエコフレンドリーな服を着れば、世界の環境問題も少しは良くなるかもしれません。
エコフレンドリーな服を選んで、よりファッションを楽しいものにしていきましょう!
本当に必要な服を長く大切に着る
まず、買う前にその服が本当に必要かどうか考えてみて下さい。衝動買いやあまり考えずに買った服は、結局一度も着ないままクローゼットで眠っていることも良くあります。
また、同じような服ばかり買ってしまうという声もよく聞きます。服を買う前は、その服が本当に必要か考え、その一着をできるだけ大切に長く着ましょう。
今ある服を見て、その服たちを大切にするだけでも環境への負荷は減らせると思いますよ。
素材や原料を確認してから買う
オーガニックコットンやリネンなどの天然素材は、化学繊維に比べると作る工程で時間を要すため少し価格も高くなります。しかし、その分心地いい素材で長く使えるものが多いのでコスパはそこまで悪くないと考えられます。
肌に直接触れるものなので、できるだけいい素材のものを長く使えるといいですね。
リペアやリユース品で楽しむ
一着を長く着るという意味ではリペアをするのも一つです。元の状態へ直すことや、リメイクをして別のものとして蘇らせると愛着が湧いて、さらに大切に扱えるのではないでしょうか。
また、不要になった服はゴミとして出すのではなく、リユース品として古着屋さんやアプリなどを使って、再利用してもらいましょう。自分が買う時には、ハイブランドでなかなか手が出せない服をお手頃価格で手に入れられるチャンスになるかもしれませんよ。
まとめ
環境問題の大きな原因となっているファッションですが、私たちの意識一つで改善できることがたくさんあります。まずは、今自分のクローゼットに眠っている服を確認して、着られるものとリユースに出すものをチェックしてみませんか?
エコフレンドリーな服を選ぶという行動だけで、環境に優しくなれるなら誰でもできますよね。一人一人が服と向き合って、サステナブルファッションを取り入れていけば、より楽しく明るい未来が待っているかもしれません。